取引所

暗号資産の積立サービスを比較してみた

こんにちは、ぼあです。

この記事では暗号資産の積立サービスについて、取引所4社を比較してみたので解説します。

500円玉貯金をしているけど面白味がないなー

そうだ!現金じゃなくてビットコインで貯めてみよう。

ぼあ

それなら積立サービスについて解説するね。

この記事でわかること

積立投資とは
積立投資のメリット・デメリット
取引所の積立サービスについて
取扱銘柄の比較について
販売価格の比較について

この記事は2023年3月に書いています。
内容は今後変更される場合があります。

暗号資産への投資は常にリスクが伴います。
自己責任となるため、必ず余剰資金で行いましょう。

積立投資とは

積立投資は定期的に一定の金額を自動的に投資する方法です。

一般的に積立投資というと、投資信託や株式が主な投資先になります。

具体的には毎月20日に5,000円の投資信託を10年間買い続ける、といった投資です。

積立投資では1年くらいの短い期間でなく、長い目線で資産を作ることを目指します。

積立投資は資産形成のために国も勧めている投資方法です。

国は多くの人に投資をしてもらうためにNISA(ニーサ)という制度を用意しています。

投資で利益を得た場合には、その利益に税金がかかります。

ところが、このNISAを使うと積立投資で利益が発生しても税金がとられないのです。

年金だけでは老後に2000万円足りない問題がニュースになりましたが、国も資産形成の後押しをしてくれているんですね。

ぼあ

残念ながら暗号資産はNISAの対象にはなってないです…

暗号資産も投資信託や株式の積立投資と基本的には同じです。

暗号資産の価値が上がるのを長い目線でみて資産を作っていくことになります。

積立投資のメリット・デメリット

積立投資のメリット

暗号資産の積立投資には次のようなメリットがあります。

少額から始められる

一度にまとまった金額を用意する必要がなく、500円程度の少額で気軽に始めることができます。

いきなり数十万円必要となるとハードルが高くためらってしまいます。
でも1か月にワンコインであれば仮になくなってしまっても影響はほぼないですから、
気軽に始められます。
ワンコインがなくなって生活に困るようであれば投資を行うのはやめた方がいいでしょう。

分散して買うので始めるタイミングを悩まなくてよい

暗号資産相場は株式や投資信託に比べて価格変動が大きいです。

毎月に分散して買うことで、大量に高値掴みすることを避け、購入金額を平均化することができます。

感情に左右されず機械的に続けることができる

積立の設定をすると、以降は決まった日時に自動的に買ってくれます。

暗号資産は数年サイクルで高騰と暴落を繰り返しながら時価総額が大きくなっています。
これまで大手の取引所が経営破綻した、セキュリティ上の問題が起きた、といったニュースで暗号資産市場全体は暴落しています。

暗号資産の市場規模は株式の10分の1以下でまだまだ小さい市場規模です。
市場が小さいため価格の変動が大きく、過去には1日で数十%以上の変動が起こったこともあります。

価格が暴落している時には誰でも「今買っているコインの将来性は大丈夫だろうか。」「暗号資産全体がもうダメなんじゃないか。」と不安に思ってしまいます。
普通の人は暴落相場で何もためらわずに追加で投資なんてできません。

そんなときでも、取引所の積立サービスを設定しておくと自動的に購入してくれます。
市場の状態に感情が左右されずに長期的に続けることができます。

積立投資のデメリット

暗号資産の積立投資には次のようなデメリットがあります。

元本の保証がない

投資全般に言えますが投資商品には値動きがあります。

市場の値動きによっては元本割れとなり、投資額がマイナスになることもあるでしょう。

暗号資産の価格は特に変動しやすく、大きな利益になる可能性がある反面、大きな損失となる可能性もあります。

手数料(スプレッド)が高い

暗号資産の積立は販売所で購入することになります。

販売所の手数料(スプレッド)は取引所に比べて高いです。

そのため積立サービスで購入した場合には、同じ金額を取引所で買ったときと比べ購入できる量は少なくなります。

積立する暗号資産の種類に気を付ける必要がある

暗号資産の中にはプロジェクトが破綻してしまい、ほぼ無価値になるものもあります。

そのため、どの暗号資産の積立をするかは非常に重要です。

ぼあ

ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は時価総額が大きく、セキュリティも高いため、積立を始めるならこの2つがいいでしょう。

暗号資産の積立についてはこちらの記事でも解説しています。

暗号資産取引所のサービスを徹底解説 こんにちは、ぼあです。 暗号資産の取引所はたくさんありますが、暗号資産の取引、販売、積立など、暗号資産取引所によって様々なサービ...

取引所の積立サービスについて

次にそれぞれの暗号資産取引所が提供している積立サービスについて解説します。

GMOコイン

引用元:GMOコイン
  1. 積立可能金額 500円~5万円
  2. 注文単位   500円
  3. 積立頻度   毎日
           毎月(毎月10日)
  4. 暗号資産銘柄 20銘柄
    BTC,ETH,BCH,LTC,XRP,XEM,XLM,BAT,OMG,XTZ,QTUM,ENJ,DOT,ATOM,ADA,MKR,DAI,LINK,DOGE,SOL
  5. 銀行口座自動引き落とし ×

GMOコインは取り扱う暗号資産の銘柄が4つの取引所の中で最も多いです。
コスモス(ATOM)、ダイ(DAI)はGMOコインのみ積立ができます

SBI VC トレード

引用元:SBI VC トレード
  1. 積立可能金額 500円~200万円
  2. 注文単位   1円
  3. 積立頻度   毎日
           毎週(毎週火曜日)
           毎月(毎月28日)
  4. 暗号資産銘柄 14銘柄
    BTC,ETH,XRP,LTC,BCH,DOT,LINK,ADA,DOGE,XLM,XTZ,SOL,AVAX,MATIC
  5. 銀行口座自動引き落とし ×

SBI VC トレードは注文単位1円から毎日、毎週、毎月と積立頻度が選べるため、自由なプランで積立できます。
ただ、取り扱う暗号資産の銘柄は4つの取引所の中で最も少ないです。
アバランチ(AVAX)はSBI VC トレードのみ積立ができます。

ドージコイン(DOGE)、ステラルーメン(XLM)、テゾス(XTZ)、ソラナ(SOL)、アバランチ(AVAX)は売買できますが入出庫ができません。
チェーンリンク(LINK)は出庫は可能ですが入庫はできないため注意が必要です。

bitFlyer

引用元:bitFlyer
  1. 積立可能金額 1円~100万円
  2. 注文単位   1円
  3. 積立頻度   毎日
           毎週(指定した曜日)
           毎月2回(毎月1日と15日)
           毎月1回(毎月1日~28日の間で指定した日)
  4. 暗号資産銘柄 19銘柄
    BTC,XRP,ETH,FLR,ZPG,MATIC,MKR,XYM,LINK,DOT,XTZ,XLM,XEM,BAT,ETC,LTC,BCH,MONA,LSK
  5. 銀行口座自動引き落とし ×

bitFlyerは注文単位1円から注文でき、積立頻度も4つの取引所の中で最も自由に選択できます。
取り扱う暗号資産の銘柄も2番目に多いです。
フレア(FLR)、ジパングコイン(ZPG)、シンボル(XYM)、イーサリアムクラシック(ETC)はbitFlyerでのみ積立ができます。

Coincheck

引用元:Coincheck
  1. 積立可能金額 1か月あたり10,000円~100万円
  2. 注文単位   1,000円
  3. 積立頻度   毎日
           毎月(毎月7日前後)
  4. 暗号資産銘柄 16銘柄
    BTC,ETH,LSK,XRP,XEM,LTC,BCH,MONA,XLM,QTOM,BAT,IOST,ENJ,OMG,SAND,DOT
  5. 銀行口座自動引き落とし ○

Coincheckは16銘柄の暗号資産を取り扱っています。
アイオーエスティー(IOST)、サンドボックス(SAND)はCoinchekでのみ積立ができます。
積立金額が1か月に10,000円以上からとなっており、他の取引所より最低積立額が高いです。
ただ、Coincheckのみが銀行口座からの自動引き落としに対応しています。
他の取引所では積立するために日本円を取引所へ入金しておく必要がありますが、Coincheckは銀行口座の残高から自動で引き落とししてくれるため、入金の手間がかからず非常に便利です。

取扱銘柄と販売価格の比較

取扱銘柄の比較

取引所4社の取扱銘柄について表にしました。

ビットコインやイーサリアムなどメジャーな暗号資産はどの取引所でも取扱いがあります。逆にその他のコインは取引所によって取り扱っている銘柄が違います。

目当ての暗号資産があるのであれば、取引所で取り扱われているかどうかもポイントになります。

GMOコインSBI VC トレードbitFlyerCoincheck
取扱銘柄20銘柄14銘柄19銘柄16銘柄
BTC
ETH
BCH
LTC
XRP
XLM○※
DOT
XTZ○※
LINK○※
XEM
BAT
ADA
DOGE○※
SOL○※
MKR
OMG
QTUM
ENJ
MATIC
MONA
LSK
ATOM
DAI
AVAX○※
FLR
ZPG
XYM
ETC
IOST
SAND
※SBI VC トレードはDOGE、XLM、XTZ、SOL、AVAXは入出庫不可。LINKは入庫のみ不可
※取扱銘柄は2023年3月14日時点のもの

販売価格の比較

取引所4社の販売所でビットコインとイーサリアムを購入したときの価格を比較してみました。

販売所の価格は変動しています。
そのため下の表では販売所の価格を何日分か収集し、その価格の平均値を比べています。

元にしたデータがあまり多くないのであくまで参考程度にしてください。

ビットコイン(BTC)

販売価格
GMOコイン3,323,435 円/BTC
SBI VC トレード3,326,620 円/BTC
bitFlyer3,342,702 円/BTC
Coincheck3,342,526 円/BTC
※2022年3月9日~2022年3月21日で調査した平均額
※取引所4社とも同時間帯の販売所での購入価格を収集しています

イーサリアム(ETH)

販売価格
GMOコイン225,596 円/ETH
SBI VC トレード225,478 円/ETH
bitFlyer228,087 円/ETH
Coincheck228,222 円/ETH
※2022年3月9日~2022年3月21日で調査した平均額
※取引所4社とも同時間帯の販売所での購入価格を収集しています

まとめ

この記事で解説したこと

積立投資とは
積立投資のメリット・デメリット
取引所の積立サービスについて
取扱銘柄の比較について
販売価格の比較について

積立投資とは

積立投資は定期的に一定の金額を自動的に投資する方法です。

具体的には毎月1回、500円分の暗号資産を10年間買い続けるというような投資方法で
1年くらいの短い期間でなく、長い期間で資産を作ることを目指します。

積立投資のメリット・デメリット

メリット
  1. 少額から始められる
  2. 分散して買うので始めるタイミングを悩まなくてよい
  3. 感情に左右されず機械的に続けることができる
デメリット
  1. 元本の保証がない
  2. 手数料(スプレッド)が高い
  3. 積立する暗号資産の種類に気を付ける必要がある

取引所の積立サービスについて

積立頻度や金額が最も自由に設定できるのはbitFlyerです。
Coincheckのみ銀行口座引き落としができます。

取扱銘柄の比較

取り扱う暗号資産の銘柄が多いのはGMOコイン、bitFlyerです。

販売価格の比較

販売所の販売価格が安いのはGMOコイン、SBI VC トレードです。

取引所によっていろいろ違うけど結局どこがいいの?

ぼあ

販売価格が安いGMOコインがおススメだよ。

積立投資は長い期間をかけて投資を続けていく投資方法です。
長い期間続けるので1回ごとの購入価格をできる限り抑えることが肝心です。

その点、GMOコインは取引所の中でも販売価格が安いです。

また、出金手数料も無料のため、毎月積立で購入した暗号資産をウォレットに送金しても手数料がかかりません。
なので暗号資産を積立で購入しつつ、購入した暗号資産をさらにDefiで運用しようとするときも、手数料が抑えられる取引所がGMOコインです。

実際にGMOコインで積立をした運用成績を別の記事で公開するので見てください。

それでは、また次回の記事で!