取引所

暗号資産取引所の手数料を比較してみた

こんにちは、ぼあです。

この記事では国内の暗号資産取引所でかかる手数料を比較してみましたので解説します。

取引所の口座を開設しようと思っているんだけど、たくさんあってどこにすればいいのかわからないんだけど…

ぼあ

取引所にはそれぞれ特徴があるから自分に合うところを選ぶといいよ。
選ぶ基準の一つとして取引所の手数料について解説するよ。

この記事でわかること

・取引所でかかる手数料の種類

・国内取引所の手数料の比較について

暗号資産取引所には「取引所」と「販売所」があります。
この記事は「取引所」の解説となります。

この記事の内容は2023年1月に書いた時点のものです。
内容は今後変更される場合があります。

取引所でかかる手数料について

暗号資産の取引所でかかる手数料には主に以下の3つがあります。

  • 日本円の入出金手数料
  • 暗号資産の取引手数料
  • 暗号資産の出金手数料

順番に解説します。

日本円の入出金手数料

取引所では暗号資産を日本円で買うことができます。

暗号資産を買うための準備として取引所に日本円を入金しておく必要があります。
この入金をするときに手数料がかかる取引所があります。
また、日本円を取引所から出金しようとするときにも手数料がかかる場合があります。

日本円の入出金手数料は無料のところもあれば数百円かかるところもあり、取引所によって違います。

主な取引所での日本円の入出金手数料を比較しました。

取引所入金手数料入金方法出金手数料入金方法
bitFlyer
無料
330円
クイック入金
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行以外
220円~770円銀行振込
Coincheck770円~クイック入金407円銀行振込
GMOコイン無料クイック入金無料銀行振込
DMM Bitcoin無料クイック入金無料銀行振込
LINE BITMAX無料
利用する銀行の振込手数料
LINE Pay
銀行振込
110円
400円
LINE Pay
銀行振込
SBI VC トレード無料クイック入金無料銀行振込
bitbank利用する銀行の振込手数料銀行振込
550円~770円
銀行振込
BITPOINT無料クイック入金利用する銀行の振込手数料銀行振込
Huobi Japan無料クイック入金330円銀行振込
入金方法は銀行振込等にも対応している場合があります。
入金方法によって手数料は異なりますので、取引所のホームページから確認してください。

取引所によって結構違うんだね。
ところで、入金方法のクイック入金ってなに?

ぼあ

クイック入金は土日・祝日関係なく24時間いつでも入金ができるサービスだよ。インターネットバンキングサービスがある銀行の口座があると使えてとても便利なんだ。

取引所によってクイック入金ができる銀行が違います。
(住信SBI銀行、PayPay銀行、ゆうちょ銀行、楽天銀行 など)

どこの銀行が使えるかは取引所のホームページから確認してください。

暗号資産の取引手数料

取引所では暗号資産と日本円を取引する、つまり売ったり買ったりすることができます。

この取引にかかる手数料が取引手数料です。

実際にどのくらいかかるのか説明します。

ビットコインを0.01BTC買う場合

1BTC=3,000,000円のとき、0.01BTCの値段は3,000,000円×0.01BTC=30,000円です。
30,000円と0.01BTCを取引することになります。

このとき、取引手数料が0.1%だったとします。
そうすると取引手数料は30,000円×0.001(0.1%)=30円ということになります。

結論としては、30,000円+30円(手数料)=30,030円を支払って0.01BTCを買うことになります。

取引手数料は取引1回ごとにかかるため、取引の回数が多くなればなるほど手数料は増えていきます。
また、取引の注文方法暗号資産の種類によって手数料が違うので注意が必要です。

取引をするときの注文方法って?

ぼあ

暗号資産を取引所で売り買いするときは、成行(なりゆき)注文か指値(さしね)注文の2つから注文方法を選ぶんだ。

引用元:GMOコイン

成行注文は、数量だけ指定して価格を指定しない注文方法です。
注文してすぐに売買できることがメリットですが、価格が変動している相場では想定していた価格より高くなったり低くなったりすることがあります。

成行注文 … 数量だけ指定して価格を指定しない注文方法

指値注文は、数量と価格を指定する注文方法です。
指値注文は自分の希望する価格と数量で売り買いできるため想定外のことが起こらず、投資経験が少ない人におすすめです。

指値注文 … 数量と価格を指定する注文方法


デメリットとしては、指定した価格にならなければ注文が成立しないため、激しく変動している相場ではいつまで経っても注文が成立しないこともあります。

例えば、価格が急騰している相場では、買いで入れた指値の価格で売りたがる人が誰もおらず、価格がどんどん上がっていき、もともと買いたかった価格では買えなくなってしまうことがあります。

また、指値注文は注文方法でMaker(メイカ―)とTaker(テイカー)にわかれます。

メイカ―?テイカー?

ぼあ

Maker(メイカ―)は取引所の板に新しく注文を並べてくれる人、
Taker(テイカー)は並んでいる注文で取引する人のことだよ。

取引所では板(いた)と呼ばれる注文が並んでいる画面が表示されています。

板に注文を並べてくれる人のことをMaker(メイカ―)といい、Makerが出した注文の内容で取引をする人のことをTaker(テイカー)といいます。

この後で解説しますが、MakerTakerのどちらになるかで手数料に違いがあります。

引用元:GMOコイン

成行注文をした場合、必ずTakerになります。

指値注文をした場合、注文金額や数量によってMakerTakerのどちらかになります。

指値注文は必ずMakerになるのではなく、板に並ばない価格で指値注文した場合はTakerになるので注意しましょう。

イーサリアムの指値注文をする場合

例えば上の取引画面の場合、210,196円で5.95ETH売りに出されています。
この状態で210,196円8ETH買いたいと指値注文したとします。

既に売り注文として板に並んでいる5.95ETHは注文後すぐに取引が成立します。
この注文は板に並ぶことはないため、Takerとなります。

Taker … 並んでいる注文で取引する人

指値注文した8ETHのうち5.95ETHは取引成立しました。
まだ取引が成立してない2.05ETHについては新しい注文として板に並びます。

どのように板に並ぶかというと、上の取引画面にある210,195円で0.43ETHの買い注文の上に、210,196円で2.05ETHの買い注文が新しく追加されます。

その後この買い注文が成立した場合はMakerになります。

Maker … 取引所の板に新しく注文を並べてくれる人

TakerとMakerのどちらになるかで手数料で違います。
また、取引する暗号資産の種類によっても手数料は異なります。
下の表でBTC(ビットコイン)とETH(イーサリアム)を購入した場合の取引所の手数料を比較してみました。

Taker手数料

取引所取引手数料
(BTC)
取引手数料
(ETH)
bitFlyer直近30日の取引量
10万円未満 0.15%
10万円以上 0.14%~0.01%
直近30日の取引量
10万円未満 0.15%
10万円以上 0.14%~0.01%
Coincheck無料0.10%
GMOコイン0.05%0.05%
DMM Bitcoin取引所なし(販売所のみ)取引所なし(販売所のみ)
LINE BITMAX取引所なし(販売所のみ)取引所なし(販売所のみ)
SBI VC トレード0.05%0.05%
bitbank0.12%0.12%
BITPOINT無料無料
Huobi Japan無料前日のHT保有量※
10HT未満 0.15%
10HT以上 0.135%~0.00%
DMM Bitcoin、LINE BITMAXは販売所のみで取引所はありません。

Maker手数料

取引所取引手数料
(BTC)
取引手数料
(ETH)
bitFlyer直近30日の取引量
10万円未満 0.15%
10万円以上 0.14%~0.01%
直近30日の取引量
10万円未満 0.15%
10万円以上 0.14%~0.01%
Coincheck無料0.05%
GMOコイン-0.01%-0.01%
DMM Bitcoin取引所なし(販売所のみ)取引所なし(販売所のみ)
LINE BITMAX取引所なし(販売所のみ)取引所なし(販売所のみ)
SBI VC トレード-0.01%-0.01%
bitbank-0.02%-0.02%
BITPOINT無料無料
Huobi Japan無料前日のHT保有量※
10HT未満 0.135%
10HT以上 0.12%~0.00%
DMM Bitcoin、LINE BITMAXは販売所のみで取引所はありません。

無料なのはわかるんだけど、手数料がマイナスになっているのはどういうことなの?

ぼあ

手数料がマイナスになる場合があるのはMaker手数料だね。

Makerが増えると取引を活発になるから取引所にとってはありがたいんだ。だから取引所によっては手数料をとらず、逆にマイナスにすることでMakerを優遇してるんだよ。

取引所にたくさんの注文が並んでいると、その暗号資産を売ったり買ったりしやすくなり、取引する人が使いやすくなります。
新しく注文を並べることを、流動性を供給するといいます。

取引所からすると取引所を使ってくれる人がどんどん増えてほしいです。
そのためには手数料を低くしてでも、流動性を供給してくれるMakerになってもらいたいのです。

国内、国外のどの暗号資産取引所でもTakerと比べてMakerの方が手数料が安く設定されています。

手数料が逆にもらえるってこと!?めっちゃお得!

でもそれならみんなMakerになりたいから、指値注文しかしなくならないの?

ぼあ

そうでもないんだ。

指値注文だと指値の価格で売り買いしてくれる相手が必要だよね。
価格がすごい勢いで高騰している相場だと、相場より安すぎる値段で買いの指値注文をしても、売ってくれる人が現れないかもしれないよ。

それじゃあ、そのまま値段が上がっていったら…

ぼあ

結局買えないまま値段だけ上がっていってしまうかも。
相場が急騰、急落しているときには指値注文よりも成行注文をした方がいいこともあるんだ。

ぼあ

指値・成行どちらの注文もする場合もあると思って、MakerとTakerの両方の手数料を比べてみるのがおすすめだよ。

暗号資産の出金手数料

NFTの購入やDeFiで運用しようとするときなどは、暗号資産を取引所から出金することになります。
その際かかる手数料が出金手数料です。

出金手数料も取引所によって違いがあります。

BTC(ビットコイン)とETH(イーサリアム)を出金した場合の手数料を下の表で比較してみました。

取引所出金手数料
(BTC)
最低出金数量
(BTC)
出金手数料
(ETH)
最低出金数量
(ETH)
bitFlyer0.0004BTC0.001BTC0.005ETH0.001ETH
Coincheck0.0005BTC~0.016BTC不明0.005%~0.16%不明
GMOコイン無料0.02BTC
(全数量を送付する場合は制限なし)
無料0.1ETH
(全数量を送付する場合は制限なし)
DMM Bitcoin無料0.02BTC
(全数量を送付の場合は制限なし)
無料0.1ETH
(全数量を送付の場合は制限なし)
LINE BITMAX0.001BTC0.0001BTC0.005ETH0.001ETH
SBI VC トレード無料0.00000547BTC無料実質制限なし
bitbank0.0006BTC0.0001BTC0.005ETH0.001ETH
BITPOINT無料0.005BTC無料0.1ETH
Huobi Japan0.0005BTC0.001BTC0.007ETH0.01ETH
この表の出金手数料は各取引所から外部ウォレットに送金する際にかかる手数料です。取引所のサービスを利用しているユーザー間での送金は無料の取引所もあるため、詳しくは取引所のホームページから確認してください。

(1BTC=3,000,000円の場合)0.0001BTC=300円  0.0005BTC=1,500円

(1ETH=200,000円の場合)0.001ETH=200円  0.005ETH=1,000円

取引所によって全然違うんだね。

ぼあ

暗号資産単位で書かれているからパッと見て金額がイメージし辛いよね。
日本円にすると数千円になることもあるよ。

ぼあ

NFTを買おうと思っている人は出金手数料は特に気にした方がいいです。

出金したらすごく減っていたなんてことも…

ぼあ

手数料は取引や出金をすればするほど増えていくよ。
できるだけ手数料がかからない取引所を使ったり、取引や出金を一度にまとめるようにして、手数料を抑えたいね。

まとめ

今回の記事で解説したこと

・取引所でかかる手数料の種類

・国内取引所の手数料の比較について

取引所でかかる手数料の種類

取引所でかかる手数料は主に3種類あります。

  • 日本円の入出金手数料 … 日本円を入金、出金するときにかかる手数料
  • 暗号資産の取引手数料 … 取引所で暗号資産を買ったり売ったりするときかかる手数料
  • 暗号資産の出金手数料 … 暗号資産を外部ウォレットに送金するときにかかる手数料
国内取引所の手数料の比較について
取引所日本円の入出金手数料取引手数料
(Taker)
取引手数料
(Maker)
暗号資産の出金手数料手数料の総合評価
bitFlyer
Coincheck
GMOコイン
DMM Bitcoin
LINE BITMAX
SBI VC トレード
bitbank
BITPOINT
Huobi Japan

GMOコインとSBI VC トレードが手数料を抑えられそうだね。

ぼあ

手数料だけを比較したけど、選ぶ基準はいろいろあるよ。
セキュリティや使いやすさ、積立や貸出サービスがあるかどうかも大切だから自分に合う取引所を選ぶといいよ。

ぼあ

私個人としては「GMOコイン」をおススメします!

継続して暗号資産を購入したり、メタマスクなどの外部ウォレットへ送金してNFTを購入したいと思っている方は、手数料を抑えられる取引所を使うとよいです。

なぜなら、手数料は何度も繰り返し払うことになるので、積み重ねるとかなり高額になる場合があるからです。
1回に1,000円の手数料を払ったとして、10回繰り返すと10,000円になります。

国内取引所は日本円で暗号資産を購入する窓口です。
暗号資産を始めると使う頻度が多くなるので、手数料はできるだけ安く抑えられる取引所を選びましょう。

GMOコインは手数料がほとんど無料か格安です。
画面もわかりやすいので使いやすく、暗号資産の積立・貸出サービスなども充実していることから、これから暗号資産を始めようと思っている方におススメする取引所が「GMOコイン」です。

GMOコイン
ぼあ

私もGMOコインを使ってます。

また別の記事で口座の開設方法を解説したいと思います。

それでは、また次回の記事で!